「今日も泣かれてしまった…」「どうしてうちの子だけ?」
幼稚園の登園前、泣きながら「行きたくない!」と駄々をこねる子どもに、ママは心身ともにヘトヘト…。そんな悩みを抱える方は決して少なくありません。
入園したばかりの時期は、子どもも親も環境の変化に戸惑うもの。今までずっと一緒に過ごしてきたのに、いきなり毎日別れるなんて、子どもにとっても大きなチャレンジなのです。
この記事では、行き渋りの原因や、すぐに試せる具体的な対策、そしてママ自身の心を守るヒントを詳しくご紹介します。
なぜ子どもは幼稚園に行きたがらないの?行き渋りの主な理由とは

幼稚園の行き渋りには、子どもなりの理由があります。子どもは言葉で自分の感情をうまく表現できないことが多く、「行きたくない」というシンプルな一言に、さまざまな感情が詰まっていることも。
環境の変化に慣れていない(初めての集団生活)
入園当初は、家とは違う場所でたくさんの子どもや先生と過ごすことに大きな不安を感じます。園のルールや決まりに戸惑うことも多く、安心できる「家」とのギャップに泣いてしまうのは自然な反応です。
ママと離れる不安が強い(分離不安)
特にまだ幼い年齢の子どもにとって、ママと離れることは心の安全基地がなくなることと同じ。不安から泣いたり、体に不調が出たりすることもあります。
園でのトラブルやストレス(友だち・先生との関係)
慣れてきたように見えても、実は友だちとの関係や先生との相性に悩んでいることも。些細なことでも、子どもにとっては大きなストレス源になり得ます。
体調不良や睡眠不足
睡眠不足や体調がすぐれないと、気分が不安定になりやすく、登園を嫌がる傾向があります。毎朝のコンディションにも気を配ってあげましょう。
すぐにできる!幼稚園の行き渋り対策8選
登園渋りへの対処法は家庭によって異なりますが、以下のような方法を少しずつ試していくことで、子どもに合ったスタイルが見えてくるはずです。
1.お気に入りの持ち物を持たせる
お守りのような存在になるアイテムをポケットに忍ばせるだけで、子どもの不安が軽減されることがあります。ハンカチにママの香りをつけてあげたり、「このぬいぐるみがママの代わりだよ」と話してあげたりするのも効果的です。
2.手の甲に好きなキャラクターやマークを描いてあげる
1に書いた「お守りアイテムをポケットに忍ばせる」という方法は園から認められないことももちろん多々あります。
そんな時に有効なのがこの方法。お気に入りのキャラクターやマーク、お母さんの似顔絵などを描いてあげると立派なお守りになるようです。
「さみしい!って思ったらおてて見てね」と言ったらわが子は園の門の手前からずっと見ていました。
3.登園前のルーティンを作る
「朝ごはん→お着替え→歯みがき→出発」のように一連の流れを日々同じにすることで、子どもは安心感を得やすくなります。歌を歌いながら準備をしたり、タイマーで楽しくカウントダウンするなど、遊び要素を取り入れるのも◎。
4.絵本やお話で園の楽しさを伝える
幼稚園が舞台の絵本やアニメを活用し、園生活をポジティブにとらえられるように工夫します。読み聞かせの時間を通じて「幼稚園って楽しい場所なんだ!」という気持ちを育てましょう。
5.短時間の登園から慣らす(可能なら)
保育園や幼稚園によっては「慣らし保育」を実施しているところもあります。最初は1時間だけ、次の日は2時間…と段階的に時間を延ばすことで、子どもに無理なく園生活に慣れてもらうことができます。
6.先生と相談し、連携する
担任の先生に子どもの様子を伝えたり、登園時の引き継ぎを丁寧に行うことも大切です。先生が「○○ちゃん、来てくれてうれしいな!」と声をかけてくれるだけで、子どもが安心することもあります。
7.「頑張ったね」と帰宅後に思い切り褒める
朝泣いたとしても、ちゃんと登園できたことは大きな一歩です。「今日もよく頑張ったね」「ママは○○ちゃんのこと、いつも応援してるよ」と言葉にして伝えましょう。
8.親の気持ちを安定させる
親が「ちゃんと行けるかな?」と不安な顔をしていると、子どもにも不安が伝わります。朝は短く、明るく送り出すことがポイント。「じゃあ行ってらっしゃい!ママはいつも応援してるよ!」という笑顔が、子どもを支える最大のパワーになります。
「うちの子だけ?」じゃない。行き渋りはよくあること

登園を嫌がるわが子を見て、「他の子は笑顔で行っているのに…」「どうしてうちの子だけ?」と悩むことはありませんか?でも、実際には多くの親子が同じような悩みを経験しています。
SNSには、キラキラした登園風景や笑顔の子どもたちの写真がたくさん投稿されていますが、それはあくまでも“見せたい一瞬”です。実際には、毎朝涙の別れをしている家庭も少なくありません。
子どもは一人ひとり性格も感じ方も違います。大切なのは「うちの子には今、何が必要か?」を考えること。完璧を目指さず、少しずつ前に進んでいけば大丈夫です。
ママの心も大切に。自分を責めないで
登園渋りに直面するママの中には、「自分の接し方が悪いのかも…」「もっとしっかりしなきゃ」と自分を責めてしまう方も多いです。でも、子どもが泣くのはママのせいではありません。
- ママが悪いわけじゃない:子どもが新しい環境に慣れるまでに時間がかかるのは当然のこと。親のせいにしないで。
- 頑張りすぎないことも大切:すべてを一人で抱えず、パパや祖父母、先生など周囲のサポートに頼ることも考えましょう。
- ママ自身の心のケアも忘れずに:一人の時間を確保したり、同じ悩みを持つママ友と話したりすることで、気持ちが楽になることもあります。
ママの笑顔は、子どもにとって一番の安心材料。少し立ち止まって深呼吸してみるだけでも、心が落ち着くことがありますよ。
まとめ

登園渋りは、子どもが自立へと向かうための大切な通過点。泣いて拒否する姿に心が痛むかもしれませんが、それも子どもが自分の力で成長していこうとしている証です。
今はつらくても、乗り越えた先には「幼稚園、楽しい!」と笑顔で話す日がきっとやってきます。完璧な対応なんて必要ありません。ママが子どもの味方でいてくれること、それが一番の支えになるのです。
少しでもこの記事が、毎朝の小さな一歩を応援するきっかけになれば幸いです。
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